南米アンデス山地原産のマカは、古代インカ帝国の時代から人々に愛され続けてきた特別なもの。そんなマカの持つ力とは?

バランスの取れた健康成分が豊富なマカ

6種類のビタミンが免疫力を高める

活力アップにつながるサプリなどの原料として知られるマカ。南米ペルーのアンデス山地を原産とする植物で、古代インカ帝国時代から一部の特権階級しか口にすることができない貴重な食物でした。その最大の理由が、多様な栄養素をたっぷりと含んでいる点にあります。

マカにはビタミンやミネラルをはじめ、アミノ酸などもバランスよく含まれています。特に、鉄分やカルシウムなどが同じ根菜であるジャガイモの倍以上含まれているほか、リノール酸やパルミチン酸、オレイン酸などの脂肪酸、それにガンの発生を阻害するとされるグルコシノレートなどが含まれているのも特徴と言えます。

なかでもビタミンが豊富で、ビタミンCをはじめ、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチンからなるいわゆるビタミンB群も豊富に含まれています。

抗酸化成分のアントシアニンが体内の炎症やがんを予防する

マカが有名になったのは、精力増進や活力アップにつながる成分を豊富に含んでおり、健康食品やサプリメントなどに重用されるようになったからです。実際に、マカにはアルギニンやリジンなどの必須アミノ酸、不飽和脂肪酸などが多く含まれており、古からアンデスの人々の間では活力増強、集中力の向上、ストレス軽減、精力回復、不妊の改善などに効果があるとされています。

しかし、これ以外にもさまざまな健康効果があることがわかってきました。マカは根っこの部分を粉末に加工したものを使用します。この根は濃い紫色や黒っぽい色をしているのですが、この紫や黒っぽい色の正体がアントシアニンです。

アントシアニンとは植物由来の抗酸化物質で、視力回復をはじめ、動脈硬化や老化の予防、炎症を抑えるなどの効果があると報告が上がっています。また、がんのリスクを抑える効果もあるのです。