亜鉛不足で起きる症状と解消方法
亜鉛不足で起きる症状
通常の食事をすれば不足することはないとされていますが、近年、日本人の亜鉛不足が指摘され続けています。亜鉛が不足することで免疫力が低下し、肺炎などの感染症にかかりやすくなります。また、亜鉛は男性の生殖機能に密接にかかわっています。男性の体内では、精子や男性ホルモンであるテストステロンの生成に関与しています。不妊男性の多くは亜鉛不足の傾向にあり、精子の運動数と精子数に関係していることがわかっています。
亜鉛が足りなくなる原因は?
亜鉛の摂取量が不足する原因の一つとして、偏った食事や極端なダイエットが指摘されています。亜鉛は肉類や魚介類に多く含まれており、ベジタリアンやビーガンなどは不足しやすいミネラルです。また、亜鉛の摂取不足だけでなく、亜鉛の吸収を阻害する食品添加物を含む加工食品やレトルト食品を多く利用することも原因と言われています。さらに、アルコールの代謝にかかわる酵素は亜鉛を材料としており、過度な飲酒は亜鉛不足を招きます。
亜鉛不足を解消するには
亜鉛はすべての細胞に含まれており、肉・魚介・種実・穀類など多くの食品から摂取可能です。特に多いものとしては、牡蠣。あわび、するめ、豚レバー、牛肉、卵、チーズ、納豆、エンドウ豆、アーモンド、切り干し大根、落花生などです。偏食や極端なダイエットを避けて、一汁三菜のような食事を心がけることで、亜鉛は十分に摂取できます。また、お酒が好きな人は適正量を守るだけでなく、亜鉛を多く含む食品を選ぶと良いでしょう。