男の活力アップに欠かせない栄養素のひとつとして注目を集めるアルギニン。そんなアルギニンが体内でどのような働きをしているのかについて見ていきましょう。

最近、男性の活力アップにつながる栄養素のひとつとして注目されているのがアルギニンです。サプリメントやスポーツドリンクなどに入っているので、名前を聞いたことがある人は多いと思います。

アルギニンはアミノ酸の一種で、成長ホルモンの分泌を促して脂肪の代謝を促したり、筋肉を強くしたりする働きがあります。大人になれば体内で生成されるのですが、ケガをしたり体力が消耗したりしている時には十分に生成できないことがあります。また、年齢とともに体内で生成できる量が減少することが分かっています。そのため、若い頃と同じように元気な毎日を送るためには、食品などからアルギニンを積極的に摂取する必要があるのです。

成長ホルモンの分泌を促して脂肪の代謝を助けたり、筋肉を強くしたりしてくれる以外にも、アルギニンは体内でいくつかの働きをしています。

まず、アルギニンは体内で一酸化窒素を生成することが分かっています。それにより、血管の拡張を助けてくれます。血管が拡張することで、血液が流れやすくなります。それによって動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞といった生活習慣病の予防につながると考えられているのです。また、免疫細胞のマクロファージを活性化して免疫力を高める働きもあることが分かっています。さらに、疲労物質を減少させて疲労回復を促す効果もあるとされているのです。

「最近疲れやすいなぁ」と感じる人はアルギニンが不足しているのかもしれません。年齢とともに体内で作られるアルギニンは減少していきますから、積極的にアルギニンを摂取するようにしましょう。

年齢とともに体内で作られるアルギニンは減少していきますし、ケガをしていたり、手術後だったり、疲れたりしている時には通常よりも多くのアルギニンを必要とします。そのため、食品などから積極的に摂取する必要があるのです。

アルギニンを多く含む食材は、鶏肉や豚肉などの肉類、豆腐などの大豆製品、エビやカニなどがあげられます。とはいえ、アルギニンが効果的に働くためには1日に2,000～4,000mg以上の摂取が必要と言われているので、それを全て食事から摂るとなると栄養過多になってしまいます。サプリメントやスポーツドリンクなど、アルギニンが多く含まれるものでバランスよく摂取することが大切と言えそうです。